日本企業がヒューマノイド完成品を作らなくても稼げる理由|部品・材料・製造装置のBtoB市場を分解

日本企業が世界を代表するヒューマノイド完成品メーカーになれなくても、ヒューマノイド産業から受注を取れる可能性はあります。

理由は、ヒューマノイドが1社だけで作れる製品ではないからです。

内部にはモーター、減速機、ベアリング、ねじ、センサー、エンコーダー、電池、半導体、冷却部品などが入り、さらにそれらを作るための工作機械、加工設備、組立設備、検査装置が必要になります。

つまり見るべき市場は「誰がヒューマノイド完成品で勝つか」だけではありません。

完成品
↓
機能モジュール
↓
部品
↓
材料
↓
製造工程
↓
製造装置

まで下げて見る必要があります。

ただし、ヒューマノイド市場が成長すれば日本企業なら自動的に儲かる、という意味ではありません。

どの方式が標準になるのか、どこまで完成品メーカーが内製するのか、中国を中心とする部品メーカーとの価格競争がどうなるかによって、受注機会は大きく変わります。

目次

日本企業は完成品メーカーにならなくても市場に参加できる

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ヒューマノイド市場を見ると、どうしても完成品メーカーへ目が向きます。

しかしBtoB製造業では、完成品のブランドと部品サプライヤーの競争力は別問題です。

自動車でも、完成車メーカーとは別に、

ベアリング
モーター
センサー
半導体
工作機械
材料

を供給する巨大な産業があります。

ヒューマノイドでも同じ構造が生まれる可能性があります。

特に重要なのは、完成品メーカーが複数存在しても「必要とする機能」は似ることです。

歩くには関節が必要です。

物を持つにはアクチュエータが必要です。

姿勢を保つにはセンサーが必要です。

それらを動かすには電池と電源回路が必要です。

つまり完成機のブランドが違っていても、

「回す」

「伸ばす」

「測る」

「支える」

「冷やす」

という機能は消えません。

この共通機能に部品を供給できれば、特定の完成品ブランドだけに依存しない市場を狙えます。

経済産業省もAIロボティクス戦略で、モーター、減速機、センサーなど重要コンポーネントの国内開発・生産能力強化を政策課題として位置付けています。経済産業省

ヒューマノイド1体を分解すると巨大なBtoB市場になる

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経済産業省が整理したヒューマノイドの主要ハードウェアを見ると、対象はかなり広いことが分かります。

機能主な部品・ユニットBtoBで波及する領域
関節を動かす統合アクチュエータモーター、減速機、センサー、軸受、ドライバー
回転運動BLDCモーター磁石、巻線、コア、軸受、制御回路
減速波動歯車・サイクロイド減速機精密加工、特殊鋼、軸受、潤滑剤
直線運動ボールねじなどねじ軸、ナット、転動体、研削
姿勢・力検出IMU、力覚、トルクセンサーMEMS、ひずみゲージ、IC、基板
視覚RGB-Dカメラ、LiDARイメージセンサー、光学部品、コネクタ
位置検出エンコーダー磁気・光学部品、IC
電源Li-ion電池セル、BMS、コネクタ、冷却
演算SoM・組み込みPC半導体、PCB、メモリ、受動部品
熱対策冷却システムファン、ヒートパイプ、TIM、放熱部品

これは経済産業省のサプライチェーン分析とも整合します。経済産業省

関節には複数の精密部品が集まる

ヒューマノイドの特徴の一つは、動かす軸が多いことです。

肩、肘、手首、腰、股関節、膝、足首、指まで動かす場合、関節ごとに駆動機構が必要になります。

一つの回転関節だけを見ても、

モーター
減速機
ベアリング
エンコーダー
トルクセンサー
ブレーキ
モータードライバー

などが組み合わされる可能性があります。

ここに日本企業の既存技術が重なります。

ハーモニック・ドライブ・システムズは公式サイトで、ヒューマノイドロボットを自社減速機の用途として明示し、関節駆動、ハンド駆動、視覚センサー駆動、トルクセンシング駆動を挙げています。ハーモニック・ドライブ

ナブテスコの精密減速機RVは主に産業用ロボットで実績を持ち、同社は中大型産業用ロボットの関節用精密減速機市場で世界シェア約60%と説明しています。

現時点でこれをそのままヒューマノイド採用シェアと読むことはできませんが、精密減速、剛性、耐久性という基盤技術が存在することは確認できます。ナブテスコ株式会社

ここで重要なのは、

「どの日本企業の減速機が勝つか」

だけではありません。

減速機生産が増えれば、その加工設備、軸受、潤滑剤、検査設備にも需要が波及します。

日本企業がすでにヒューマノイド向け製品を打ち出し始めている

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「日本は産業用ロボットには強いが、ヒューマノイドにはまだ関係ない」

という状態ではありません。

2026年には、複数の日本企業がヒューマノイドを具体的な用途として製品提案を始めています。

ニデック

ニデックは2026年9月、ヒューマノイド向けソリューション紹介ページを公開しました。

同社が示している製品は、

  • フレームレスモーター
  • 遊星歯車減速機
  • 波動歯車減速機
  • マルチセンサー内蔵減速機
  • トルクセンサー
  • 6軸力覚センサー
  • 光学部品
  • ファン
  • ヒートパイプ
  • ベイパーチャンバー

まで広がっています。NIDEC CORPORATION

つまりヒューマノイドは「モーター市場」だけではありません。

駆動、センシング、視覚、冷却を束ねたモジュール市場へ変わりつつあります。

ミネベアミツミ

ミネベアミツミもヒューマノイド専用ページを設けています。

同社は、

ベアリング
モーター
ボールねじ
力覚センサー
モーター駆動IC
コネクタ
電池保護IC
ファンモーター

などをヒューマノイドの構成要素として提示しています。ミネベアミツミ製品サイト

特に興味深いのは、一つの企業が複数階層を狙っている点です。

今後ヒューマノイドが量産される場合、

「部品単品を売る会社」

よりも、

「アクチュエータ単位で最適化する会社」

の比重が高まる可能性があります。

これは部品会社にとって重要な変化です。

単品スペックだけではなく、

小型化
軽量化
静音化
発熱
消費電力
耐久性
制御性

をユニットとして解く必要が出てきます。

NSK

日本精工は2026年8月、アトムと国産ヒューマノイドAIロボットの開発・実装に向けたMOUを締結しました。NSKグローバルサイト

こうした動きからも、従来の精密部品メーカーがフィジカルAI市場へ接続し始めていることが分かります。

THK

THKはヒューマノイド「FRED」を開発しており、独自の高性能アクチュエータを採用しています。

2025年の走行実験では13.8km/hを記録したと公表しています。THK

THKは以前からロボットハンドも研究しており、「人間の手をそのまま再現する」のではなく、必要な機能から機構を設計する考え方を示しています。THK

これはサプライヤーにも重要な示唆があります。

ヒューマノイドの部品構成はまだ固定されていません。

「人間と同じ構造の部品」

ではなく、

「必要な機能をより少ない部品で実現する製品」

へ置き換わる可能性があります。

部品需要のさらに下に材料需要がある

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ヒューマノイドの市場を部品で止めてしまうと、材料メーカーの商機を見逃します。

例えばフレームレスモーターを分解すれば、

永久磁石
銅線
電磁鋼材
絶縁材料
接着剤
軸受
樹脂材料

などへ需要が下がっていきます。

減速機なら、

高強度鋼
軸受鋼
潤滑剤
シール材
表面処理材料

などが関係します。

バッテリーなら、

セル
バスバー
BMS
コネクタ
絶縁材
TIM
筐体材料

へ広がります。

ヒューマノイドの筐体や骨格では、軽さと剛性を両立するため、

アルミ合金
マグネシウム合金
高機能樹脂
複合材料

なども候補になります。

ただし、ここで挙げた材料は一般的な部品構造から導いた需要候補です。

特定企業のヒューマノイドへの採用を意味するものではありません。

営業ではこの区別が重要です。

「ヒューマノイド市場が伸びるから当社材料も必ず売れる」

ではなく、

ヒューマノイド
↓
採用方式
↓
部品
↓
材料

まで確認して初めて案件化できます。

最も見落とされやすいのが製造装置市場

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日本企業にとって注目すべきなのが「部品を作る機械」です。

ヒューマノイド市場が試作から量産へ移ると、課題は性能だけではなくなります。

同じ品質で大量に作れるか。

加工時間を短縮できるか。

歩留まりを上げられるか。

測定を自動化できるか。

ここで製造装置市場が生まれます。

実際、ニデックマシンツール・TAKISAWAのJIMTOF2026展示では、非円形加工CNC旋盤TPS-3100H IIを「ヒューマノイド市場で脚光を浴びる非円形加工機」と位置付けています。

波動歯車減速機部品の加工を想定した提案です。NIDEC CORPORATION

これは非常に重要です。

ヒューマノイド市場の成長は、

ロボット販売台数

だけではありません。

ロボットを作る設備投資にも波及します。

例えば、

部品主な製造工程需要が考えられる設備
減速機切削・研削・熱処理・測定CNC旋盤、研削盤、歯車加工機、三次元測定
モーター巻線・磁石組立・バランス調整巻線機、圧入機、着磁、バランサー
ベアリング研削・研磨・組立研削盤、ラッピング、測定設備
ボールねじねじ加工・研削ねじ研削、熱処理、測定
センサー実装・校正SMT、接合、校正、検査装置
制御基板SMT・検査マウンター、印刷機、AOI、ICT
電池接合・組立・検査レーザー溶接、充放電、EOL検査
アクチュエータ組立・調整自動組立、締結、トルク測定、耐久試験

この表の一部は各コンポーネントの一般的な製造工程から導いた分析です。

実際の設備構成はメーカーごとに異なります。

それでも製造業営業という観点では、

「ヒューマノイド会社へ売る」

より、

「ヒューマノイド部品を増産する会社へ設備を売る」

方が既存営業網を使いやすい企業も多いでしょう。

中小企業でも狙える領域はある

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完成品やコアアクチュエータは開発資金も技術ハードルも高くなります。

一方で、すべての商機が大企業向けとは限りません。

例えば精密加工会社なら、

ハウジング
シャフト
フランジ
カバー
スペーサー
治具

などから参入できる可能性があります。

板金会社なら、

電装筐体
電池ケース
放熱構造部品

が候補です。

樹脂加工会社なら、

絶縁部品
保護部品
軽量カバー

などが考えられます。

設備会社なら、

組立治具
圧入設備
ねじ締め設備
検査治具
耐久試験機
画像検査

があります。

重要なのは、

「ヒューマノイド用新製品をゼロから開発する」

ことだけではありません。

既存技術を、

小型化
軽量化
静音化
高精度化
多軸化
量産化

の要求に合わせて転用できるかを見ることです。

営業先はヒューマノイドメーカーだけではない

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ここがBtoB営業では特に重要です。

ヒューマノイド関連の営業先を、

「完成ロボットメーカー」

だけだと考える必要はありません。

むしろ自社製品によって営業先は変わります。

精密部品メーカー

狙う先:

アクチュエータメーカー
減速機メーカー
モーターメーカー
ロボットハンドメーカー

電子部品メーカー

狙う先:

モータードライバーメーカー
制御基板メーカー
センサーモジュールメーカー
EMS
ロボットOEM

材料メーカー

狙う先:

部品メーカー
加工メーカー
バッテリーメーカー
モーターメーカー
放熱部品メーカー

工作機械・設備メーカー

狙う先:

減速機メーカー
ベアリングメーカー
モーターメーカー
ねじメーカー
精密加工会社
アクチュエータメーカー

検査・計測メーカー

狙う先:

完成ロボットOEM
アクチュエータメーカー
部品量産工場
研究開発拠点

このように、

完成品メーカー
↓
Tier1モジュール
↓
Tier2部品
↓
Tier3材料・加工
↓
製造設備

まで営業先を広げる方が現実的です。

商談前に確認したい7項目

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ヒューマノイド案件を見つけても、すぐ売上になるとは限りません。

最低限、次の項目を確認したいところです。

確認項目なぜ重要か
どの関節・機能向けか要求トルクやサイズが変わる
回転か直動か必要部品が大きく変わる
重量・外径制約ヒューマノイドは軽量化要求が強い
年間数量試作と量産では価格・設備が違う
量産開始時期設備投資タイミングを判断できる
内製か外注か実際の営業先を特定できる
評価項目寿命、騒音、発熱、安全性などを確認する

「ヒューマノイド案件です」

だけでは営業情報として弱いのです。

どの部分の、

どの機能の、

何個の部品を、

いつから、

どこで作るのか。

ここまで取れて初めて営業案件になります。

この市場で注意したい4つのリスク

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1. 部品方式がまだ固定していない

波動歯車、遊星、サイクロイド。

回転アクチュエータ、リニアアクチュエータ。

五指ハンド、簡略ハンド。

設計方式はまだ一つに収束していません。

今日伸びる部品が将来も同じ比率で使われるとは限りません。

2. 中国メーカーとの価格競争

中国はロボットの需要だけでなく、供給側でも急速に存在感を高めています。

産業用ロボットでも2025年には中国メーカーが中国国内市場で過半を占めています。IFR International Federation of Robotics

ヒューマノイドでも国産化・内製化が進めば、日本企業は性能だけではなく価格、現地供給、開発スピードを求められます。

3. 完成品メーカーによる垂直統合

市場が大きくなれば、OEMが重要部品を内製する可能性があります。

反対に、共通アクチュエータが標準化され外販される可能性もあります。

どちらになるかで部品サプライヤーの商機は変わります。

4. 市場予測の数字だけで設備投資しない

ヒューマノイド市場の将来予測には大きな幅があります。

販売台数や市場規模より、

量産工場の新設
設備発注
部品メーカーの増産
長期調達契約

といった実際の設備・調達情報を見る方が、製造業では判断材料になります。

日本には「ロボットを作る産業基盤」がすでにある

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日本の強みを考えるとき、ヒューマノイド専業企業だけを見る必要はありません。

IFRによると、日本は現在も世界有数の産業用ロボット生産国です。

2025年公表資料では、日本は世界のロボット生産の38%を占めるとされています。IFR International Federation of Robotics

重要なのはこの数字そのものよりも、

モーター
サーボ
減速機
ベアリング
工作機械
FA
センサー
精密加工

という産業集積がすでに存在することです。

ヒューマノイド専用にゼロから産業を作るのではありません。

既存産業の技術を、

小さくする
軽くする
静かにする
省電力化する
量産価格へ落とす

ことで市場へ入れる可能性があります。

今後追うべき指標は「ヒューマノイド販売台数」だけではない

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営業・調達担当者なら、次の情報を追う方が実務では役立ちます。

完成品メーカーの量産開始

↓

採用アクチュエータ方式

↓

部品の内製・外製

↓

サプライヤー認定

↓

工場増設

↓

工作機械・量産設備発注

↓

材料調達量

この順番です。

特に製造装置会社や材料会社の場合、

「ロボットの販売台数が増えた」

というニュースを待っていては遅い可能性があります。

その前の、

「部品会社が設備を買い始めた」

段階が営業タイミングだからです。

JIMTOF2026で工作機械側からヒューマノイド向け量産技術が打ち出され始めたことは、その変化を考える材料になります。NIDEC CORPORATION

では日本企業はどこを狙うべきか

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最も重要なのは、

「日本企業がヒューマノイド完成品で世界一になるか」

ではありません。

自社が、

ヒューマノイド
↓
どのユニット
↓
どの部品
↓
どの材料
↓
どの製造工程

に入れるかを特定することです。

例えば減速機メーカーだけを見るのではなく、

減速機を作る会社へ、

加工設備
測定機
工具
材料
潤滑剤
熱処理
表面処理

を提供できないかまで考えます。

この一段下への分解が、製造業BtoBでは重要です。

フィジカルAIの日本企業・部品をさらに詳しく調べたい方へ

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この記事では「完成品を作らなくてもどこで稼げるか」というサプライチェーン構造を中心に整理しました。

一方、

どの部品で日本が強いのか。

どこが海外依存なのか。

どの市場が中国勢に侵食されているのか。

調達リスクはどこにあるのか。

まで数字と企業別に確認したい場合は、

「フィジカルAIで日本が『勝つ部品・負ける部品』完全レポート」

で詳しく整理しています。

PDF39ページ、図表6点、出典45件を収録しています。note(ノート)

フィジカルAIで日本が「勝つ部品・負ける部品」完全レポート

FAQ

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日本企業はヒューマノイド完成品を作らなくても本当に利益を得られますか?

可能性はあります。

ヒューマノイドにはモーター、減速機、ベアリング、センサー、電池など多数の外部調達可能な部品があり、その製造設備や材料まで需要が波及するためです。

ただし採用や売上が保証されるわけではありません。

日本企業が特に強い可能性がある部品は何ですか?

精密減速、ベアリング、モーター、ボールねじ、センサーなどは日本企業が技術基盤を持つ領域です。

実際にニデック、ミネベアミツミ、ハーモニック・ドライブ・システムズなどがヒューマノイド用途を明示しています。NIDEC CORPORATION

中小企業でもヒューマノイド市場へ参入できますか?

可能性があります。

完成品やAIモデルではなく、精密加工、治具、筐体、放熱部品、加工設備、検査設備など既存技術を生かせる領域から検討するのが現実的です。

製造装置は本当にヒューマノイド市場になりますか?

すでにその動きがあります。

TAKISAWAはJIMTOF2026で、ヒューマノイドの波動歯車減速機部品を対象とした加工提案を行っています。NIDEC CORPORATION

ヒューマノイド向けではどんな材料が必要になりますか?

モーターでは磁石、銅、電磁鋼材、絶縁材料、減速機では高強度鋼や潤滑剤、電池では絶縁・放熱材料などが関係します。

ただし採用材料はロボットの設計方式によって変わります。

ヒューマノイドメーカーに直接営業すべきですか?

必ずしもそうではありません。

アクチュエータメーカー、減速機メーカー、モーターメーカー、精密加工会社、EMS、設備メーカーなど、サプライチェーンの一段下を営業した方が適合する商材も多くあります。

最大のリスクは何ですか?

市場予測をそのまま受注予測に置き換えることです。

部品方式、内製化、価格競争、量産時期が変われば需要も変化します。

市場規模より実際の採用、工場、設備発注を追うことが重要です。

まとめ

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日本企業がヒューマノイド市場で収益機会を得るには、必ずしも完成品で世界一になる必要はありません。

覚えておきたいのは次の4点です。

  • ヒューマノイドは多数の部品を組み合わせたBtoB製品でもある
  • 部品需要は材料・加工・製造装置へ波及する
  • 日本企業はモーター、減速機、ベアリング、センサーなどに既存技術を持つ
  • 営業先は完成品メーカーだけではなくTier1、Tier2、設備会社まで広げて考える

自社で最初に確認したいのは、

「ヒューマノイドに何を売れるか」

ではありません。

「自社製品はヒューマノイドのどの部品を作る工程に入れるのか」

です。

そこまで分解すると、完成品メーカーではない日本企業にも狙える場所が見えてきます。

THE SUPPLIER / 製造業サプライチェーン研究所

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